048 梅雨時の出来事

2011年07月07日 カテゴリ 未分類 投稿者 hitin metals 佐藤江利子

つい先日まで、肌寒い日もあったのに、急に蒸し暑くなってしまいました。

梅雨好きの私でも、この暑さはちょっとグッタリ。

ただ、蛍にとってはこの湿度と暑さは「待ってました!」のようで、先週は蛍が多く見られました。

うちの工房の近く、浅川という川の上流に蛍が見られるスポットがあります。

陣馬街道を山梨方面に行くと、浅川と平行するように道が細くなっていき、木々が鬱蒼と茂っているような所まで来ると、蛍がいます。

川の音と草の匂い、木々が作る影の中を蛍が点滅して飛んでいる様は、正に幻想的。

この時期は繁殖期で、主に葉にとまっているメスの所へオスが飛んで行き、パートナーを探しているというわけです。

要するにあちこちでデートしている蛍たちを鑑賞しているのですが、なんとなく雅な雰囲気が漂っているというか・・・。

夜の川べりをゆったりと飛び回る姿は、やっぱり美しい。

生涯で最も輝く瞬間なのでしょうか。

夜の7時すぎ〜9時ぐらいまで、一番見えるのは8時前後と、飛ぶ時間は限られています。

暑くてジメジメした梅雨、ちょっとした楽しみは、気持ちを和らげてくれます。

少々さかのぼりますが、5月の末のことですが、マツモトのクラフトフェアに行ってきました。

以前から友人たちは良く出品しているクラフトフェア。

今年で27回目となる歴史あるフェアには、県内外のクラフトマンの作品が並びます。応募すれば必ず出品出来るというものではなく、選考で振り落とされることもしばしばあるよう。活躍する作家仲間でも、選考に落ちてしまうこともあります。

一度会場の雰囲気を見てみたいと思いつつ、なかなか機会がなく行けないでいたのですが、そんな話をKnutの小川由利子ちゃんに話したら、「実は私も!」という話に。

そんなわけで、バスに3時間揺られて長野へ向かいました。

開催の2日間は、あいにくの大雨予想。

雨がひどくならないようにと願いつつ、私たちはフェア開催前日に松本の近くの安曇野へ、次の日クラフトフェアの初日を見に行くという計画を立てました。

安曇野は美しい田園風景の広がる観光スポット。

美術館やギャラリーも多数あり、どれも自然の中にある気持ちの良い空間。

数多くのクラフトマンや彫刻家、小説家などが、制作の地として暮らしているようです。

友人の作家、角文平くんが、安曇野のギャラリー「シュタイネ」で展示を行っていたので、見に行きました。

安曇野の別荘地の中の、林に囲まれた静かな空間に、ギャラリーはありました。

ダークグレーの外観、木で出来た天高のある内装、デッキ部分は大きなガラスで囲われた開放的な作りになっていました。

角くんの彫刻作品は、回顧展かと思われるほど、彼の今まで製作した沢山の作品があり、見応え十分。その大きな空間と良く合っていて、作品が伸び伸びしているように感じました。

現在放送中のNHK朝の連ドラ「おひさま」の舞台になっている安曇野。

良い空間が沢山ある、これからも注目したい場所でした。

翌日は松本に戻り、いよいよクラフトフェアへ。

雨が降りそうなお天気にもかかわらず、人が本当に沢山来ており、賑わっていました。

会場のあがたの森公園は、500平米ぐらいの広さの公園に、250程度のテントが所狭しと並んでいました。

出展者は、陶芸、木工、金工、ガラス、染色、革など、多種の素材が集まっています。

生活に関わる雑貨や食器類を中心に、各々がテントの中いっぱいに品物を並べ、訪れた人々と会話を交わしていました。

丁度今回のフェアに参加していたムサビの同期のガラス作家、大迫友紀さんに話を聞くことが出来ました。

彼女は小川さんと同じ、陶磁専攻でしたが、卒業後に金沢卯辰山工芸工房にてガラスを学び、ガラス作家として活動しています。

このフェアは歴史もあり地方都市のイベントとしては大規模なものなので、ファンのお客さんも多く、沢山の方に興味を持ってもらえるとのこと。彼女はここ数年、毎年参加しているようですが、前年に来てくれたお客様がまた今年も買いに来てくれる、そういうやり取りが嬉しいと言っていました。

マツモトクラフトフェアは毎年お客さんが殺到し、周辺の交通の問題や、運営で色々と苦労があるようです。

そのことはホームページを読むと伺い知ることが出来ますが、あれだけ賑わうフェア、楽しみにしている人も沢山いるでしょうし、頑張ってほしいなと思いました。

クラフト作家の大活躍を目の前にして、私も俄然制作にやる気が出ました。

今月は、前回の記事でも触れた、福島県いわき市のギャラリー、「ブラウロート」でのグループ展にも参加しています。

「まてばかいろのひよりあり」と題した企画展は、震災で被害を受けた水族館、「アクアマリンふくしま」との共同プロジェクトです。

私たちの海をよみがえらせようというテーマのもと、参加作家が額縁の中にそれぞれの海のイメージを表すというもの。

震災の後、5月に福島を訪れた時、私がいつも行っていた海水浴場の辺りはめちゃくちゃになっていました。

あまり報道されていなかったので、被害は少ないのではと少し期待していただけに呆然とし、車の中からとりあえずシャッターを切った写真も、しばらくゆっくり見ることが出来ませんでした。

あれから2ヶ月、アクアマリンふくしまは急ピッチで修復し、開館記念日の7月15日に合わせて再開を予定しています。

今月は展示の様子を見にまた福島に行く予定ですので、また少し様子をお伝え出来ればと思っています。

早くまた、いつもの浜辺でのんびり海を眺めたいものです。

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