021鋼材その12 鋼材の曲げ加工2(小径パイプ)

2010年9月15日 井口産業 井口隆一郎

暑さが少しづつ和らいで心地よい気候に近づいてきました。
昼間はいまだにアブラ蝉が鳴き、暗くなるとスズ虫が鳴いている変な感じですが秋には向かっているようです。
暑いのが苦手な私は終わらない夏に慄いていましたが季節はかわるモノですね。
良かったです。

両頭ベンダー 材料セット前


両頭ベンダー セット後稼働状態


両頭ベンダー 曲げ終了


こんな感じに曲がります。


今月は、椅子・机・各種ラックなどのパイプフレームをお願いしている会社にお邪魔しました。
作業を特化している事で使っている機械も特殊になっています。

両頭パイプベンダーは1工程でコの字曲げを作る事が出来ます。
こちらは3本タイプなので1工程で3本づつ同じもの生産していくので量産向きの機械です。
型代が安くはない為むやみにサイズやRの種類は増やせないもののこちらでは有型も結構持っています。
芯金が入っていなくても2~3DR(直径x2~3)位は比較的に綺麗に曲がりますし片曲げもできるので量産の場合は単価も納期も格段に違うでしょう。


旋回式両頭ベンダー


次は、両頭ベンダーの旋回するタイプです。
分かりづらいですが写真ベース上の丸い部分が旋回して任意の方向から垂直方向へ曲げる事が出来ます。
さすがに、1本づつの加工にはなりますが曲げ位置の精度はシビアに出せますし片側づつの作業と比べると効率は雲泥の差です。
写真は90度曲げでの構成ですが度曲げもアシンメトリーも可能なのでやり方によって色々と面白い形状が出来るかもしれません。

こんな曲げを2工程で作る事が出来ます。


楕円パイプをフランジ曲げ方向に芯金なしで加工した所この方向だとつぶれも少なくて済みます。


楕円パイプをベルト曲げ方向に芯金ありで加工した所芯金を加工する事で楕円パイプではかなり小さなRになっています。


芯金が必要になる場合は普通のパイプベンダーを使います。
パイプベンダーは必ず掴みの直線部が出てしまうので皆さん型を工夫していろんな注文に対応されていて、こちらでは最小Rを作りだす為に芯金の先端を可動式にすることで奥に芯が持っていけるので潰れずに小さなRが加工可能になっています。

こんな形状も可能です。


芯金なしで曲げるとこんな感じにつぶれます。形状的には面白いのですが強度はなくなってしまうそうです。


プレス機で端部を潰し加工



最後にプレス機でのパイプの端部処理です。
こちらでは打ち抜きで色々な端部処理や穴明けをされています。
パイプ椅子などで背をビス止めする際に少し凹んだ様に穴明けされているのを見た事があると思うのですが、そういった加工もこのタイプのプレス機で加工をします。


曲げたパイプを機械にセットします。


スイッチを踏むと一瞬でこんな感じです。


数物は1工程ずつのセッティングが大切です。


パイプを潰して


こんな型でプレスすると


この様に穴があいて端部をRカット出来ます。


有限会社古谷製作所様に取材協力頂きました。
いつも大変お世話になりありがとうございます。



今月の鋼材相場

弱横ばい
スクラップ価格が再び安値となっている。
輸入原材料も中国の食い気の減退で価格が下ぶれている模様。
円高で輸出も振るわず秋口に向けて好材料は見つからない状況。
夏の上向き感はお盆前の駆け込みだけだったか。

このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリのはてなブックマーク数このエントリをつぶやく

コメントは停止しています。しかし、 but トラックバックやピンバックは受け付けています。