030チンタオ見聞録

2011年7月30日 井口産業 井口隆一郎

今年は冷房の出番が無いかと思っていたのですが意外に涼しい所があるので安心している井口です。

今月は出張でチンタオ(青島)に行って来たのでご報告いたします。
チンタオは、青島ビールが有名な中国の湾岸地域で戦前にドイツが租借地とした事でビールという歴史が生まれたそうです。
北京と上海の中間に位置し工場も多くあり某有名衣料量販店もメイン工場としている様な場所になります。

こちらではアロスラブと言う商品の製造工場を視察してきました。

アロスラブとは、ビルや集合住宅などの床を現場打ちのコンクリートを流し込む方法の場合に、球形の特殊発泡スチロールを埋め込む事によってコンクリートの使用量を減らし、減額と軽量化に合わせ遮音を高める事が出来る商品です。

発泡スチロールを埋め込む際に金物を使って鉄筋に固定するのですが、その金物を中国で製造しています。

アロスラブ模型


アロスラブ金物の束

加工方法としては線材加工で番線と呼ばれる太い針金を切ったり伸ばしたり曲げたりして作っていきます。

番線の山

番線切断機

まずは、コイル状の番線を真直ぐにのばしながら指定寸法に切断する番線切断機にかけて材料を切り出していきます。

冶具を使って曲げ。

曲げたモノをスポット溶接

道具は使うもののほぼ全工程が手作業で、ミスってもお構いなしでペースを崩さず作業を続けて行く姿はマシーンでした。
なぜか男の子はみんな茶髪でおしゃれな髪形しながら油だらけで働いていました。

溶接して作った輪っかを冶具に並べて再びスポット

並んだ輪っかの部分をプレスで曲げ。

出来上がった二枚をつなげる為に折り曲げ

最後に浮いた部分をハンマーで矯正

よく分からないかもしれませんがこれで冒頭のアロスラブ金物が出来上がります。
この工程で月産6万本という量を2~3勤交代でこなしていくのはびっくりです。

もともとプラスティックの射出成型をやっていた工場だったのですが今では金物が主になってしまっています。
全く違う業種でありながら仕事があればこなしていってしまうハングリーさを見習わなければと思いながらその器用さにも驚かされました。

こんなものを

こんな感じでつくっていました

樹脂の工程としては服装と設備環境が違うぐらいで日本と変わりは無い様です。

中国では、刻々と環境が変わってきていて労働賃金の上昇やバブルの崩壊が聞かれますが、実際に働いている人達に言わせると全く関係が無い様でした。
このたくましく老練な人種は、これからも手を変え品を変え世界を席巻しようとしてくるはずです。
ある意味、付き合い方を間違わなければ心強い隣人として共栄していけるでしょう。

青島生ビールを飲み忘れたのが残念です。

今回は青島のアロスラブ工場に写真協力頂きました。
いつもお世話になりありがとうございます。


今月の鋼材相場

横ばい

お盆前の駆け込み需要はあるも押し並べて引き合いは薄い。
大底の感は強いので多少なりとも動きが出てくれば値上げの機運となりそう。

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チンタオ見聞録 への2件のコメント

  1. 2011年7月30日
    EXIT METAL WORK SUPPLY 清水薫さんがコメントしました。

    Tシャツに半ズボン、サンダルで作業してて
    ケガとかしないのかなぁ

    • 2011年7月30日
      井口産業 井口隆一郎さんがコメントしました。

      おばちゃん達は、ワンピースで作業してましたから作業着の概念と言うか仕事に対する考え方が違うのかもしれませんね。
      勿論、大工場は違うのでしょうけど。

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