017夏の表参道、和菓子屋さんにて

2010年8月15日 KNUT ceramic studio 小川由利子

暑い夏がきました。
セミの合唱、風鈴の音色、蚊取り線香の匂い、真っ青な空、夏野菜。
私は夏がとても好きです。


ここが美味しい和菓子屋さん、桃林堂青山店です。(店内)


先日まで桃林堂青山店にて陶3人展が行われました。
お忙しい中足を運んで頂きました皆様ありがとうございました。
暑い暑い一週間でした。


沖縄県立芸術大学卒業生による桃林堂での展示は毎年行われています。
私は今回お誘い頂き、初めて参加させて頂きました。
ご一緒したのは、大学院時代の一年上の先輩安川万里子さんと深堀知子さんです。
お二人とは一年間同じ部屋で制作を共にし、彼女達の背中をみて過ごしてきました。



昨年のコラムでも紹介しましたが
安川万里子さんは福岡のご出身。人の創造力をのぞく
綺麗な青白磁はイッチン盛(ケーキのクリームを出すような技法)で模様を描いています。
全体に模様が描かれているもので3時間位かかるそうです。
私も先日やってみましたが、とても真似できませんでした。
線一つろくに描けません。
落ちついた青白色の釉薬はどこか妖艶でずっと古くかあるヨーロッパの水辺様です。
薄く釉薬が掛かったものはより青が明るく、濃いものは緑色に見えます。
そして土器土を使った蓋物や印鑑置き。
これは炭を入れて焼いています。
ざっくりとした表情、だけどスベスベしていて滑らかな感触。
不思議でした。


小鉢とカップ きれいです。安川 作




レース模様もイッチンで描いています。安川 作




これがイッチンの道具です。




土器土で作った印鑑置き これもおしゃれだな~ 。安川 作




そして深堀知子さんの仕事は、遊び。
鉄子の旅
以前からいくつか作品を観てきましたが、
毎回心くすぐるものを作ってきます。
オタクな言い方をすれば「あーこうきたか~」といった感じです。

時間が止まってしまった小さな遊園地。
はたまた子供の頃に夢みたおとぎの世界が
陶器で表現されています。
組み合わせる色合いも私はとても好きで、
彼女の色彩感覚にセンスを感じます。


こう見えてふたものです。 深堀 作




マグカップも楽しそうです。深堀 作




かわいらしいお皿。深堀 作




そして私は今回も染付の仕事です。
(白い器に呉須という顔料で絵を描くこと。)
蓋物を中心に作りました。あまり目立たなかったのですがスープボウルはなかなか気に入っています。
カレーやサラダ、フルーツヨーグルト。
何を入れても使えそうな所がいいかな。


各種ふたもの。少々お神輿っぽくなりました。小川 作




空に浮かぶ船(ふたもの)小川 作




うさぎのふたもの 小川 作




本の絵のスープボール小川 作




東京タワーとスカイツリー 小川 作




箸置き 身近にあるものを描きました。小川 作




只今私は新しいゴスを作っています。
ただ、今回の実験は失敗。
来年の春には新しい色を形にして皆様の前にお出しできたらと思っています。


今はただ好きなものや目に映った形を作っています。
そして今後はその時代に似合った染付の形、ちょっと懐かしいもの。
そういったものを作りたいですね。

古染付の伝統的な色合いをもとに現代の染付の姿を表現していけたらと思います。


カリカリに乾いたら表面を削り出し模様を描きます。これはみかんの葉の部分。




模様が入りました。この後素焼きをします。




呉須を調合します。




呉須は擦れば擦る程発色がよくなります。時間短縮のため、両手で擦ってみました。




にわとりの箸置き。絵付けが終わったところ。




窯出し。今年は本当に暑かったです。




本焼きが終わったものに金銀彩をします。もう一度低い温度で金、銀を焼きつけます。




*お知らせ*

コーヒー豆とコーヒーカップ展

2010.8.16(月)~8.27(金)11:30 ~19:00

安達知亨・岩間亜樹・岡洋美・KNUT ceramic studio・佐藤牧子・柴田菜月
高橋絢子・高橋奈己・中田ナオト・野口あき子・長谷川泰子・深堀知子・
深谷望・ふくちあやこ・安川万里子 (出品作家)

堀口珈琲工房の選び抜かれたおいしい珈琲と作家たちのコーヒーカップが楽しめます!
珈琲にこだわりがある方は是非来て頂きたい展示会です!

詳しくはこちらをご覧ください↓↓
san-ai gallery

このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリのはてなブックマーク数このエントリをつぶやく

コメントは停止しています。しかし、 but トラックバックやピンバックは受け付けています。