タロウに会いに

2011年8月14日 KNUT ceramic studio 小川由利子


2011年、今年で生誕100年を迎える岡本太郎。

その記念に今年は色々なイベントが開催され、テレビでも多く扱われています。

私の子どもの頃、彼は変な芸術家としてよくテレビに登場していました。
そのおかげで「芸術家は何を考えているのかよく解らない!」と人々の心に強く印象づけたものでした。
彼の絵を観ても変なモノばかりで、私も子どもながらに変なおじさんだな~と思いながらみていました。
彼はメディアにとって、格好の面白い人物だったのですね。

この春、国立近代美術館で「生誕100年 岡本太郎展」に行ってきました。
改めて作品をみると
絵からとてつもないエネルギーを感じ、色も構成もすばらしい。

「あ、この人やっぱりすごい人だったんだ」と初めて思いました。
でもやはり「わけがわからないな~」という気持ち
その気持ちにさせることも太郎さんの狙いだったようです。
そして今の10代、20代の若い人にはこの感覚はぴったりくるようで
あの頃、賛否両論だった岡本太郎の世界は今になって絶賛されているようです。

それとこれは別だとは解っているのですが、岡本太郎の作品をみてそれから自分の作品の前に立つと
なんてつまらないものを作っているのだろうと反省してしまいます。

先日大阪を訪れた際、
せっかくだから一度「太陽の塔」を観てみようと万国記念公園に足を運びました。
その大きな塔は大阪の街を見守っているかのように、木の陰から顔を出しています。

 

「なんだこれは!」

と思ってしまうのは、岡本太郎が唱え続けた言葉だからなんとなく悔しい。
でも本当に「なんだこれは!」なのです。

 
 
 

また公園内には「EXPO‘70パビリオン」という当時の万博の様子を残した記念館がありました。館内は、‘70年代の空気が漂いつつも今風です。

 

それはそうか、あの頃描いた未来が今なのだから

と不思議な感覚でした。
そして人々が描いた理想と現実はこんなにも違うものかと悲しくなってしまいます。
この人たちは未来がどうなるかなんてわからないんだな。幸せだな~
と、その頃の人たちがとても羨ましく映ります。

皮肉ばかり言っていてもしょうがないですね。

作品から溢れ出すパワー。「なんなんだこれは!」は簡単には理解されるわけはない。でもそれを貫き通すエネルギー。
人になんと言われようと自分の意思を通す、という心意気は今の時代ではなかなかできませんがその姿勢が今の人たちに勇気を与えるのでしょう。

上を向いて歩ける時代から、上を向いても何もなさそうな今。
そんな今を生きる人たちを勇気づけてくれるのだから岡本太郎はやっぱりすごい人です。
あの頃理解されなかった人が今、理解される。
皆が見えなかった未来を本当に見ていたのは岡本太郎さんだったのでしょうね。

どんな時代でも、人々にとって芸術は大切なものなのです。

そしてもうひとつ、イサムノグチの噴水も見所です。

 

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*お知らせ*

「 陶三人展 」 小川 由利子 ・ 安川 万里子 ・ 深堀知子

 

日時:2011年9月13日(火)~9月18日(日)10:00~19:00(最終日~18:00まで)
場所:桃林堂(東京 表参道)

昨年に引き続き、沖縄県立芸術大学大学院卒業生3人による展示会です。
深堀さんの物語性のあるカラフルな器と安川さんの青い透き通った器、私の藍色の器
が並びます。
美味しい和菓子と器をお楽しみ下さい。

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タロウに会いに への1件のコメント

  1. 2011年8月16日
    EXIT METAL WORK SUPPLY 清水薫さんがコメントしました。

    岡本太郎 大好きです
    子供のころ TVのCMで「芸術は爆発だっ」ってシャウトしてたの
    まだ 憶えてますよ
    何年か前に川崎の方の岡本太郎美術館に行きました
    とても 良かったですよ

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