喜六スペシャル

2011年1月26日 shawn&megu  久保田大喜

今月はアトリエにある革漉き機をご紹介します。
革漉き機とは手持ちの革の厚さを用途に合わせて薄くする機械です。

一番メジャーなニッピーの革漉き機です。
他にもメーカーはありますが構造は殆ど同じです。
ローラーの刃が縦に回転しているところへ
ヤスリ状のドラムが横方向へ回転して革を送ります。

太いアームに付いているレバーを使いドラムへ革を押し付ける様な格好です。
ベルトのバックルを留める時など端の処理に重宝します。

これを手作業でやろうと思うとかなり大変な作業です。
あると無いとでは作業時間がまったく違ってきます。

また工夫次第でこんな使い方も出来ます。
バッグの持ち手にマグネットを仕込みたいのですが
そのまま入れてしまうとカタチが表へ出てしまう為、
その部分だけ薄くします。

同じカタチの革を表から仮止めしそこを漉いていきます。
こんなふうに上から押さえた分、丸くえぐられました。
そこへマグネットを入れ込みます。
こうする事によって表面への影響が極力抑えられます。

初めてこのカタチの白ヌメバージョンを作りました。
白ヌメは硬いためマグネットが無いとこのカタチを保持出来ません。
この厚さのヌメ革はかなりの耐久性がありそうで
これなら遠慮なくガンガン使えそうです。

作品のクゥオリティーを上げる為には揃えた方がいい道具や機械はまだまだ沢山あります。
でも最近ではそこを追求するのではなく、既製品には無い遊びやアイデアを追求した方が
お店のあるべき姿に近づくのではないかと思いはじめています。
年明けに色々考える時間があり、その辺がまた課題として浮かんで来たように感じます。
作品の落としどころ、さじ加減の難しさを改めて感じる今日この頃、今年のテーマになりそうです。

あっと、そうそう
表題の喜六スペシャル何かと言いますと
この革漉き機喜六さんと言う職人さんに譲って頂いたんです。
職人さんにとって道具は命
工房に機械が増えた事は単純に嬉しいんですが、
それ以上にそういう想いが暖かく嬉しかったので
その想いを忘れない為にも敬愛の想いを込めて喜六スペシャルと名付けました。
これからも大切にしていきます。
六さんありがとうございました〜。

そしてみなさま遅くなりましたが本年もよろしくお願い致します。

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