brass

2012年2月28日 shawn&megu  久保田大喜

まだまだ寒い日が続きますがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
2月のコラムでは真鍮のエイジングに付いてレポートしたいと思います。

お店でよく真鍮(brassブラス)って何ですかと?若い方から聞かれる事があるので
簡単に素材について説明したいと思います。

真鍮は銅と亜鉛からなる合金で
亜鉛の含有量によりいくつかの種類に分かれます。

加工性が良く腐食に強いので昔から親しまれて来た金属ですが
そのままでは表面が変色してしまうため
アクセサリーや金具などもメッキ処理して製品化されることがほとんどでした。

実際年配の方は偽ゴールドや錆びる素材としてのイメージがある為
嫌がる方もいらっしゃいます。

(変色と言ってもそれは極表面だけ、母材の腐食を防ぐ皮膜で保護されているイメージ)

ですが最近では時代背景もあるのか変色を逆手に取り
経年変化する味のある素材として受け入れられて来ている様です。

アパレルブランドのショーケースにも2年ほど前から
シルバーアクセサリーに代わり列んできたように思います。

当店ではそんな真鍮を革と組み合わせて
バッグやアクセサリーをオーダーにて製作しています。

わたしが真鍮に惹かれはじめたのは
アンティークのモノを集め出したことからでした。
使い込まれ、時を経たことによる存在感
腐食に強いという理由から使用され100年前のものが
今まだ現役で使用出来る道具たち

私の理想とする真鍮は使われたアンティークですが
それを出すのはかなり難しい作業です。

もちろん使う事によって自然に雰囲気は出てくるのですが
量産品との差別化、”見せるモノ”としてはそれでは成り立ちません。

お客様によって綺麗目なイメージで、またやラフなイメージで、どちらもお作りするのですが
とりわけ手をかけた事がわからないよう雰囲気をつくるのには苦労します。

いわゆるアンティークっぽさではない雰囲気

素材を黒く染めてそれっぽい雰囲気をつくるのは簡単です。
しかし染めて擦っただけでは作られた感が出てしまいます。
量産のパーツや既製品はそのようなモノが多い気がします。

ここから先は経験とか感覚が必要になってくる作業です。
数を作らないとわからないしモノを見ていないと難しいと思います。

エイジングのサンプルです。
写真ではちょっとわかりにくいのですが違う雰囲気でホックのアタマを作ってみました。

金具の雰囲気一つでイメージがかなり異なってきます。

最近ではわたしも大分コントロール出来るようになりましたが、
本物のアンティークと並べるとまだまだ満足いくものが作り出せていません。

”素材をしり尽くしその全てを引き出すことができる”

これが出来れば現代手工業家としての強みですね。

最近わかって来たのはアンティークを狙うのではなく(限界がある為)
違うベクトルで格好良さをイメージして作り上げるほうが
作り手として本来あるべき姿の様な気がしてきました。


ナンバーワンにならな〜くてもいい〜
もっともっと特別なオンリーワン〜

書いていてSMAPが浮かんだのですが
でもやっぱりナンバーワンになるためにはオンリーワンなものがないとダメでしょうから
やっぱりもっともっと特別なオンリーワンなんでしょうね。

このコラムでまた何か発見出来た気がします。

久保田大喜
shawn & megu
180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-34-9
ヴェルメゾン本町102
0422-22-7833
mail : ookikubota@shawn09megu.com
thu- mon 13:00-20:00
tue -wed close

http://www.shawn09megu.com/

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brass への10件のコメント

  1. 2012年2月28日
    EXIT METAL WORK SUPPLY 清水薫さんがコメントしました。

    真鍮って いいよね
    ボクの什器関係の仕事でも 真鍮仕上げが 人気です
    ただ ハンガースタンドを真鍮で作っちゃうと 強度がナイので
    鉄で作ってから 真鍮メッキをしてますが、、、

  2. 2012年2月28日
    REYT INC.さんがコメントしました。

    やや鈍めの黄金色。どことなく土臭さを感じ、
    大好きなのですが。。。
    フェイクゴールド、そう言われてしまうと。笑

    いえいえ、どう言われてもワタシは”LOVE真鍮”です!

    • 2012年2月29日
      shawn&megu  久保田大喜さんがコメントしました。

      ウチのお店年配の方には
      がらくたショップにしか見えないのかもしれません、、
      アンティークも多いですし、
      で?何屋なのと聞かれてしまう事もあります。泣
      そんな目に負けずに頑張りたいと思います〜

  3. 2012年2月28日
    special sourceさんがコメントしました。

    真鍮と言えば、カラスが効くよね〜。

  4. 2012年2月29日
    かなぐやさんがコメントしました。

    ナンバーワンとオンリーワン、今日たまったま
    考えていたのですよビックリしました
    そして古美について私も近々よく考えるのです。
    リアルであることが答えということでもないような、
    そしてエイジングした感だけでは、もの足りず。
    どちらにせよそこにひとの手が入るのであれば、
    「今」つくったこと それが~いちばんだいじ~
    なのですかね 私もがんばります!

    • 2012年2月29日
      shawn&megu  久保田大喜さんがコメントしました。

      技術があるなかで自分のフィルターを通して
      今を表現出来れば一番いいのでしょうかね、、
      考え出すときりがないのですが
      皆さんはやはりスゴいな〜と感心しきりです。

      かなぐや、かこいいです!

  5. 2012年2月29日
    hitin metals 佐藤江利子さんがコメントしました。

    真鍮は私も良く使う材料です!
    色も好きですが、私は絞ったり削ったりの仕事が多いので、拙作性の良さと加工時の張りが重宝しますね~。
    先日、真鍮アンティークのお盆の仕上げ直しを頼まれたんです。かなりしっかり剥いてセレンで仕上げたんですが、すごくいいムラが出まして。あー勝てないって挫けそうになりました笑。

    • 2012年3月3日
      shawn&megu  久保田大喜さんがコメントしました。

      佐藤さん!
      金属はまだまだ解らないことだらけで
      作業していて、「あっ、そういう事なんだ、、」と気付く毎日です。
      今度色々教えてください〜

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