
©ZEROZEROESUESU INC.
コレクションの動画

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10月のことではありますが、
ファッションブランド 「HISUI」 2010 Spring/Summer Collection
で発表した一部のパーツ製作に携わりました。
暗雲立ち込める世界情勢の中で、
HISUIは最も清い白という色をもってして立むかう。
それはまるで、立ち込める雲から一筋の光が差しているような、
そんな一直線の無垢な光。
すべてのパターンは直線のみで構成され、
興味深いシルエットをつくり出している。
様々な質感の白いテクスチャーは、白の可能性を示している。
ポンディング加工されたシルクやサテンは、
直線のシルエットを面白く描き出す。
サマーツイードにはリボン刺繍を施し、
さらなる重厚間と表情をうみ出している。
ミラーの飾りは光の象徴として多用されている。
2010 .S/S Collectionコンセプトより
デザイナーの伊藤弘子さんからお話をもらいました。
衣服にアクリルミラーを併せるという
斬新な発想にドキドキしましたが、
このコレクションを発表する動機は思想的であり、
服をつくるファッションブランドの
縫製技術を裏づけとしたアイデアで
確信的なものでありました。
しかしお互い初めての試みなので、
サンプルを何度か作っては検討しました。
アクリルの重さは水より2割ほど重い(比重1.19)。
デザイナーの伊藤さんは服の軽やかさを失わないように、
パーツを幾つ付けるとどれくらいの重さになり、
その重さは服としてNGなのか?
布にどのように止めるか。
強度的にも意匠的にも考えます。
アクリルはキズが付きやすく、
特にミラーの場合は透明アクリルの裏側にミラー蒸着をしているので、
表面についたキズが奥に映りこんで倍に見えてしまう。
コストは上がるのですが、
表面がハードコート加工されたキズの付きずらい品物を薦めました。
カットしたパーツは、ひとつ一つナイフで面を取って、
ケガをしないようにかつ、
シャープさを無くさないよう丁寧に加工しました。
当たり前のことで、今回僕は大したことはしておりませんが・・・
HISUIさんのショーは、東京コレクション・ウィーク
ミッドタウン・ホールAで発表されました。
真っ白なステージに、真っ白な服を着たモデルたちが
颯爽と歩いて行く。
その動きの中でミラーパーツに反射したライトの白い光が、
会場の至る所に映し出され、
キラン、パリンと、会場で見ていた僕の目にも
直接飛び込んでくる。
会場の空気を切り裂くような音で始まる
ショーの音楽は、細野晴臣さん。
ファッションショーは非常に短い時間です。
たくさんの人達が関わり、たくさんの時間を掛けた作業が、
この短い時間に凝縮されている。
感動的でした。
HISUIさんのコレクションは海外でも評価が高い。
「ファストファッション」という流行を取り入れた低価格
のショップがもてはやされていますが、
その流行、モードを作り出し発信している人達がいます。
作り手側はその服を着る人に、
またそれを見る人にも感動を与えようと
日々様々な表現に挑んでいる。
このような文化的な思想がもっともっと
日本に根付いていく事を願いたい。
HISUIウェブサイト
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