083 『3+Re²』GASA*concept room

2011年08月31日 カテゴリ 未分類 投稿者 special source モリソン小林

今月は8月28日にオープンした、『3+Re²』GASA*concept roomの紹介をします。

今回は解体作業から始まりました。ブロックやモルタルの壁などを壊していくと、
ガラ袋が90体ほどになって、1.2tになっていました。
建物が古かったので、ちょっと怖かったのですが大丈夫でした。

今回は、天井と壁のほとんどをモルタルでの左官仕上げにしたこともあって、
モルタルの量もたくさんありました。壁も段差がいくつかあったり、左官も微妙に古く、
時間が経ってるように見せたいのですが、時間がかかりそうなので、
左官屋さんが忙しくて頼めず、自分たちで施工することになりました。
そういうわけで、工事前半は大工仕事と左官仕事に明け暮れました。


モリソンさんは、「モルタルの仕上がりはきれいすぎても
いけないし、凸凹で汚すぎてもいけない」と言っていて、
僕が「微妙な加減が難しいですね」と言うと、
「大ちゃんがパーフェクトに仕上げたと思うくらいが
ちょうどきれいでも汚くもない、いい感じになるんじゃないの」
と言ってくれました。

いいのか悪いのか、わからない感じではありましたが、
とりあえずあまり考えずに頑張ってやってみました。

「バッチリだよ」と言ってもらえたので良かったです。


モルタル以外の壁面は、鉄や真鍮を貼り合わせて
エイジングをしました。
金属は手の加え方で、こんなにも仕上がりが変わるんです。

モリソンさんは「エイジングは古く見せるんじゃなくて、
手間をかけて実際に使い込むように仕上げるんだよ」
と言っています。

「10年分掃除する感じでやれば、10年経ったようになる」
ということらしいです。

「その場しのぎで、塗ったり削ったりしただけじゃ、
ただ汚れただけ」だそうです。


店内の中央に並ぶショーケースも、鉄にエイジングを
施しています。

木だとフレームを太くしないと強度的に不安なので、
シャープに見える鉄にしました。

鉄にした理由はそれ以外にもあって、
「ほこり」が積もったように見せるエイジングのためと、
それによって、シャープだけど直線的でない
自由曲線なかんじにしたいということからの選択でした。


そのショーケースの上には、照明器具が下がっています。

ガラス器具が使われていますが、昔の無線機の中の部品も
使われています。
GASAの松谷さんが持ってきたものを、
モリソンさんがこのままじゃ落とし込めないからと、
バラバラにしていたんですが、最後までどうなるか
わからなかったのですが、本当に今まで見たことがない
ものに仕上がっていて、充分に見応えがあると思います。


お店のドアを開けて真っ先に気になるのは、ドアを開けると
「キィ〜」と音がするワイヤーギミックだと思います。

これは、店内に車輪がいくつかあって、そこをワイヤーが
張り巡らされていて、扉が開くと重りが上がり、
重りの重さで扉が自然にしまるというシステムになっています。

今回は随所にエイジングが施されていますが、
視覚だけじゃなくて、聴覚でもノスタルジックさを感じて
もらいたいという考えから出来たものです。


今回は、金物もあまり既製品を使わず、取手や鍵、
カーテンレールやトイレの表示錠など、たくさんの
ワンオフものがありますが、その中でも、
小さなガラスケースに使われているダイヤルロック錠が、
モリソンさんの中では気に入ってるものだそうです。

僕も初めて手づくりダイヤルロックを見ました。
本当に驚きで、アルファベットが打ってあるダイヤルを
回して開いた瞬間は「おーっ!」と言ってしまいました。

モリソンさんは、「初めて作った人がどうやったかを考えて
作るのが面白いんだよ。今あるものを見ながら真似て作っても
意味がないんだから。それだったら、毎日真剣に開発に
取り組んでいるメーカーの既製品を使った方がいい。
いろんな初めてを作った人たちがたくさんいるんだから」
と言いますが、僕は機械とか器械とかはすごく苦手なので、
どちらにしても、うまく理解できそうにありません。

このように、色々な仕掛けや、ワンオフの金物や金具、見たことのない仕上げなど、
見応えがありますので、是非脚を運んでいただければと思っています。


『3+Re²』(スリートゥリー)取り扱いブランド

GASA*のルーツになるmanuteria*、
ニューラインのGASA*grue、
そして、Que?からはmensが本格的に始まります。

渋谷区恵比寿南2-9-8 落合荘苑ビル3B
お問い合わせ 03-6303-4906
営業時間 12:00~19:00 (月、火は休業日)

店名の「スリートゥリー」とは、モリソンさん一人でやった白金台の2階のときに始まった、
GASA*の種を植えるという意味の「pepita de GASA*」から、2006年の1、2階改装の時には
種が花に育って、そして今回、木になるという意味を込めてできた名前だそうです。

皆さまどうぞ宜しくお願いいたします。

お店について詳しくはGASA*HP http://gasa.co.jpをご覧下さい。

中村大介でした。

今回のGASA*さんの『3+Re²』では、デザイナーの2人といろんな考えを共有していきました。
「見たことがない空間を作ろう」の初心のとおりのお店になりました。
スリートゥリーの樹々を大切に、ゆっくりと見守っていきたいと思います。

『3+Re²』については、specialsource.jpの方で数回に分けて、仕上げや作りなどを
紹介していきますので、遠方の方などで興味のある方はどうぞご覧下さい。


今回のモノクロームの渋い写真は、すべて小柴尊昭さんが撮影された写真です。

『3+Re²』の作業風景を撮っていただいたのですが、
撮影していただいた小柴さんは、もの作りに携わる人たちの写真を主に撮られている方です。

そんな小柴さんが写真家の鈴木健太さんと、GEODESIQUE中目黒青葉台店にて展示会を開催されます。

展示会のタイトルは『torch』。
9月16日の金曜日から、10月5日の水曜日までとなっています。

皆さん、お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。

詳しくはGEODESIQUEさんHP http://www.geodesique.co.jpから、Newsページをご覧下さい。

Comments

Powered by Facebook Comments


このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリのはてなブックマーク数このエントリをつぶやくシェア