049 2011年展示会 vol.1

2011年11月11日 カテゴリ 未分類 投稿者 かなぐや 太田彩子

デザインして作る人たち 現代手工業乃党 2011Exhibition

怒濤の三日間 本当に、たくさんの方々 来てくださいました。

いつも来てくださっている方々、手工業のコラム見てますよと声をかけてくださった方、年に一度この機会にお会いするのが恒例になってきたあの方この方、こんなのつくってる人たちいたんだ!と目を輝かせてくださった方。ありがとうございました。

そして、共に参加していた数年越しのお付き合いの方、はじめましての方 これからもよろしくです。

年に一度の大イベント。この数日間を支点にして1年を過ごして来たし、この数日間を始点としてこれからの一年を過ごして行きます。その繰り返しで、少しずつですが着実に前進しています。

スタジオミラでは昨年に引き続き、建築金物・家具金物の「かなぐや」として、お披露目をしました。今回質問いただいたことや私たちがお話したことをコラムにまとめ、この度の展示会のまとめとさせていただきます。

◉出展物は、一点もの?

出展物は全て、生産できる設計・製造方法・仕上げとなっております。既に販売しているもの以外の新作については、いただいたご意見をもとに寸法等の調整をし、現代手工業のウェブサイトやカタログ(作成中)にて正式に発表いたします。お急ぎの場合にはお待ちすることなく、お気軽にお問い合わせください。

◉こういうものがあったらなあ…

というご意見を展示会では積極的に伺っていました。どれも実用にもとづいた、使われる側の実感で、大変参考となりました。本当に、目からウロコもありました。差し支えなければ引き続きご意見をお待ちしています。すべてが反映されるというお約束は出来ませんが、いただいたご意見はこれから増えていく商品のエッセンスとして、大切に保管しています。

◉特注対応はしてますか?

もともと特注で金物を3年ほどやって来ましたが、こういったかなぐ類は、小さいもののわりにご予算に沿えないということが起こりやすいです。小さいものこそ小傷が目立つというような「小さいもの独特な仕事の量感」があります。そういった背景もあり、手作りで手間をかけながらも、ロット生産や設計の工夫で価格調整には力を入れていますので、まずは既成の商品をご利用ください。

◉1人なんですか?3人なんですか?

責任者は太田1人です。他の2人はそれぞれ自身の活動を持つブレーンです。かなぐやの方針、商品のデザインを相談しています。中村友美(やかんやスプーンの鍛金作家。大学の同期でインテリア出身、INAXと関デザインスタジオを経て、個人邸の知識も豊富、センスの良さと誠実な人柄が特徴)と、青作舎の青山幸太(鉄を主に扱い、店舗内装・什器の設計、制作をしています。仕組み系仕上げ系にも柔軟に、寸法守って雨の日も風の日も元気に奮闘中)です。工芸は太田、住宅は中村、店舗は青山が強いです。

◉いつからのブランドですか?

昨年の6月、かなぐやという名前で出展していました。しかし、コンセプトを固めていったのは本年に入ってからでしょうか。商品として生産体制を整え、今年の5月に販売をスタートしました。今回のお披露目で多くの方に現物を見ていただけたので、今後より多くの方のお役にたてれば幸いです。

◉個人なのだけど、1個からでも買えますか?

東京R不動産のツールボックスというインターネット販売にて、1個からでもお求めいただけます。こちらはお気軽にかなぐの付け替えを楽しめるようにとご用意した窓口です。取付けが不安な方へは、かなぐだけでなく建具ごと素敵なつき板の扉に取り替えるサービスもご用意しています。職人がお伺いして扉とかなぐの取付けをするユニークなサービスです。

ざっとですが、よく質問いただいたことについてでした。さて、次は商品についてです。

◉真鍮オンリーですか?

とってやつまみ類は真鍮が都合良い素材と感じていますが、L字の棚受けや、ハンドル類では、鉄でつくっていくこともあるでしょう。例えば今回の真鍮のL字の棚受けの強度は、デザインと製造方法に工夫があって成り立っています。しかし、デザインによっては熱を加えることが避けられず、なまって強度が劣るのです。そういったデザインをしたい時には特に真鍮にこだわらずに、鉄の方がいい場合が多々あります。ハンドルも同じです。鉄も人気ですし、かなぐやも好きな素材ですので、徐々に増やしてまいります。


◉今回の真鍮の横のこの銀色は何ですか?

銀メッキです。「銀色」でなく、銀、シルバーなのです。通常は宝飾品にかけるような高級なメッキです。銀メッキの中身は、無垢の真鍮です。ステンレスを磨き込むと、黒くシャープな輝きとなりますが、柔らかい木が相手だと、強すぎると感じたことはないでしょうか。この銀メッキは、白く、柔らかい輝きが特徴です。洋でも和でも馴染みます。他素材との相性も◎。良く触るところから磨かれ輝き、毎日毎日触っていくと、いつか中身の金色が現れます。手の触れない部分は黒ずみ、なんともいえない味わいとなるのです。

◉アンティーク色の加工について

3つ並んだ、真鍮とって幅広コの字。一番左が制作当初、真ん中が半年経過、右がアンティーク色です。個人邸ではご要望は少ないかもしれませんが、古びるのが待てない!といった、例えばお店等のための仕上げサービスです。とって、つまみ、フック、てぬぐいかけに施すことができます。興味を持たれた方には説明しましたが、緑青などを水で溶いた銅ナベにとってを入れて、梅干しを入れて煮こんでいます。嘘のようですけど、本当ですよ。

全部書きたかったのですが、長くなりましたので、次回に分けますね。2011年展示会vol.2では商品をそれぞれクローズアップいたします。改めまして、この度は、展示会にお越しいただいて、貴重なご意見いただけましたこと、ありがとうございました。

かなぐや 太田彩子

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